口腔外科総合研究所

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口腔外科無料相談室



歯根嚢胞に対する再植術と歯根端切除術

【相談者】2018年5月30日 Y

約30年前差歯にしました上顎右1・2番・左1・2番の計4本にいついてお尋ね致します。差し歯に致しました理由は虫歯(一部変色も有り)と歯並びの悪さからでした。

25年位前から歯茎の腫れ(だぶん左1・2番)を認識しておりましたが「ニキビのようなものだから様子を見ましょう」とのことで特に処置せず、今から10年前症状が酷くなったことから市民病院(差歯にした病院とは別)を受診し、左1番が「歯根嚢胞」との診断で「歯根端切除術」を受けました。

しかし2年後位には腫れが再発した為、別の医院を受診し今から5年前に左1番、2年前に左2番の再植術を受けました。今の症状は、再植術を受けた左2番の腫れ、また右1番にも腫れを感じます。

「歯根端切除術」は再発しやすいとのことで「再植術」を選択しておりましたが、「再植術」後の歯も再発となりました。出来るだけ歯根は残したいと思っておりますが、再発した歯根は諦めて抜歯をしたほうがよいのか、また他の歯も「歯根嚢胞」の疑いがあり、これからどのような治療をしていくべきなのか迷っております。どのような治療の可能性があるのか、ご指摘頂けましたら幸いです。宜しくお願い致します。


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯根嚢胞を含め歯の根の先に炎症を生じた場合、通常はまず根の中の掃除を行う「根管治療」から始めます。ただし、レントゲンで見られる炎症の影がとても大きい場合や通常の根の治療が困難な場合には、歯根端切除や再植術が行われます。従って、歯根端切除や再植術は何度でも繰り返し行う処置ではありません。

歯の根が破折したり、歯根が短くなって揺れてしまうというようなリスクがあることから、再度の手術で抜歯を避けられるか否かはレントゲンやCTなどを診てからの判断となります。

また、歯根嚢胞が疑われる歯に関してはまず根管治療を行い、根の先の病変が改善するかどうかを診る必要があります。そこで改善が認められない場合に「再植術」や「歯根端切除術」を行うことになります。


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奥歯周辺の下顎が痛んでいます

【相談者】2018年5月11日 O

昨年12月より奥歯周辺の下顎が痛み、歯科では異常なし。その後、強い痛みが出てる時は、下顎から頬骨、頭まで痛みが広がり、先日、頭部のMRIを撮りましたが、極小の動脈瘤はあるものの痛みの原因ではないとの診断でした。数年前から就寝時の食いしばりがある為、ナイトガードを毎晩使用しています。

ネットで食いしばりが原因かと色々調べていて、こちらのHPに辿りつきました。抗鬱剤などを使っての治療が有効のようですが、使用したくありません。痛みの多くは、夜中〜明け方が一番強く、痛みで眠ることが出来ません。痛みが強い時は、ボルタレンの鎮痛薬を使用しますが少しマシにはなりますが、痛みは改善されません。ただ、日中は、軽い疼き程度で薬なしでも我慢できます。

夜中〜明け方の痛みも毎日ではないので出来れば強く痛む時のみのお薬が欲しいのですが、毎日服用しなければいけないのでしょうか?


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯や歯肉、顎骨に本当に異常がない場合は非定型歯痛、非定型顔面痛という病気である可能性が高くなり、その種の痛みで最も頻度が高いのが筋・筋腫性疼痛です。通常はナイトガードの使用により症状が改善されるはずですが、ナイトガードを使用しても夜間痛みで眠れないという状況であれば、筋・筋腫性疼痛の可能性は低くなります。

他にも片頭痛や群発頭痛、本能性疼痛などの可能性が考えられるため、原因をよく調べてみる必要があります。痛みに対しては抗うつ剤や抗不安剤、抗けいれん薬、アセトアミノフェンという鎮痛薬、漢方薬、片頭痛頓挫薬などの薬の他、酸素吸入や認知行動療法なども効果的です。


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上顎洞根治術数年後の顔の腫れや目の症状

【相談者】2018年5月8日 C

某歯科大附属病院で異物が上顎にありインプラントする前に取りますと上顎洞根治術を受けたが術後3か月もせず近医でふぃくすちゃーを埋入してしまった。シュナイダー膜も掻爬され骨も入れず上顎洞貫通。左上6番。その時10分もかからず気腫を生じていたが数年後に顔が腫れてわかる。医師は上顎入口辺りを揉んでいたが眼球変形し網膜浮腫み 視神経萎縮あり。インプラントを外したいが可能かどうかお願いします


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

上顎へのインプラント埋入が予定され、手術の障害となる上顎洞内の異物を除去したということでしょうか。例えば異物が上顎洞底の上顎骨と上顎洞粘膜(シュナイダー膜)との間に存在していたとすれば、シュナイダー膜を掻把して取り除く必要はありません。シュナイダー膜を取り除くということは、上顎洞全体に感染による慢性的な炎症が拡がっていたと推察しますが、異物が原因となって感染が拡がった可能性もあります。そのような状況であれば、異物除去に留まらずシュナイダー膜まで取り除く必要があります。

インプラントを上顎洞内に貫通させたということですが、上顎洞は空洞で骨がないため貫通させても役に立たないはずです。従ってなぜ貫通させたかは不明ですが、上顎洞根治術により上顎洞内に骨添加が生じ、インプラントの支えとなることを期待したのかもしれません。

インプラント埋入時に気腫が生じたとお考えですが、気腫が生じれば手術直後に顔が腫れるため気付くはずです。また、通常は気腫が生じても数日程度で自然に治癒するため、数年後に気腫が現れることはありません。気腫を思わせるような顔の腫れであっても、気腫とは別物でしょう。「術後性上顎のう胞」であれば数年ではなく、十数年してから顔の腫れや眼窩底の破壊に伴う眼球の沈下を生じさせる場合があります。視神経萎縮も視神経がのう胞に圧迫されることにより生じたのかもしれません。

さて、本題のインプラント除去については可能であると考えます。インプラント周囲の上顎骨を専用の器具で削り取ればよいでしょう。しかし現在インプラントがきちんと機能しているのであれば、除去する必要があるのでしょうか。

インプラント除去の可否より、現在の上顎洞や眼の状態を調べた上で正しい診断を受けることの方が重要です。診断が下って治療法を検討する段階になってから、インプラント除去について相談されることをお勧めします。


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歯、顎辺りの痛みがひどく辛い毎日を過ごしています

【相談者】2018年5月3日 Y

身体表現性障害で精神科医にかかり、ECT治療を受けたりしていますが、歯、顎辺りの痛みがひどく、かなり辛い毎日を過ごしています。鬱病との診断もされていますが、とにかく傷みがひどくて辛いです。そちらの医院で治療法はあるでしょうか?


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

身体表現性障害と診断されて電気けいれん症法(ECT)を受けたそうですが、治療法に疑問をおぼえます。また、身体表現性障害とうつ病が同時に診断されたことも疑問を感じます。それぞれ異なった精神科で診察を受けられたのでしょうか。

さて、歯や顎の痛みの原因についてどの程度まで調べたかは不明ですが、虫歯や歯周病、根尖性歯周炎、骨髄炎、顎関節症があれば痛みは出ます。それらの問題の有無について検査を行った上で、治療を受ける必要があります。

歯や骨には異常がないのに痛む場合は、筋・筋膜痛の可能性が高いでしょう。検査を受けた上で問題があれば習癖の改善、薬物療法、スプリント療法、理学療法、顎の体操などを行うことにより改善が期待できます。

また、神経障害性疼痛や原因不明の痛みである場合は抗うつ薬が有効です。既に服用されているようですが、別の薬への変更や服用量の増量を検討されるとよいでしょう。他にも抗けいれん薬や鎮痛薬(アセトアミノフェン)、漢方薬、局所麻酔、認知行動療法などの心理療法は痛みの緩和に効果的です。


【相談者】2018年5月9日 Y

こんにちは。この度は大変お世話になりました。御親切な返答に感謝致します。遠方のためそちらに受診することは困難ですが、いただいたアドバイスを参考に頑張ります、ありがとうございました。


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右上の差し歯の付け根に疼くような痛みがあります

【相談者】2018年4月21日 C

二週間ほど前から右上の差し歯の付け根に疼くような痛みがあり、その後2、3日してから画像の赤く囲った部分が火傷をしたときのようなヒリヒリする痛みが出てくるようになりました。 結局、差し歯の痛みは土台の歯の軽い虫歯のせいだとわかりましたが上あごのヒリヒリする痛みは原因がわからない状態です。現在虫歯と差し歯の治療中ですが膿んでるわけでもないですし、写真で見る限り特別赤くなったり白くなったりしている様子も無いのですがどういう可能性があるでしょうか? あと、気になって舌先で押したり触ったりしてしまいがちなのですが、そういうこともしないほうがよいですか?


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

差し歯の痛みと上顎の痛みについては、いずれも虫歯により生じた可能性があります。虫歯の進行により歯の神経を抜く治療を行った後、差し歯を入れたのでしょう。そこに虫歯が発生し、虫歯菌が根の先から周囲の骨に拡がって炎症が生じると上顎にヒリヒリした痛みが生じてもおかしくありません。 また、虫歯以外の原因としては口腔カンジダ症、火傷、口内炎、扁平苔癬、口蓋がんの可能性が考えられます。


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ストレスが原因でガスが頻繁に出るようになりました

【相談者】2018年4月14日 P

学時代にストレスが原因でガスが頻繁に出るようになりました。食生活も変えてますが、治らず今年の2月に大腸カメラを調べたのですが異常はありませんでした。呑気症ではないかと思い、質問しました。呑気症は治せる病気なのでしょうか?

歯茎の後退というと歯周病で歯茎が下がってしまうイメージがあるのですが、骨隆起の手術でそれが生じる可能性があるのはなぜなのでしょうか。きちんと理解した上で治療に望みたいと思いご相談させて頂きます。どうぞよろしくお願いいたします。


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

骨隆起は下顎小臼歯部の舌側や口蓋正中部に生じやすい骨の膨らみです。食いしばりや歯ぎしりによって歯に持続的な強い力が加わると、歯を守ろうと骨が増殖して生じます。上顎歯肉の外側(頬側)に骨隆起が生じたようですが、確かに骨隆起が生じやすい部分であるといえます。

骨隆起自体はそのまま放置しておいても問題はありませんが、「見た目が悪い」「歯が磨きにくい」「入れ歯を作るのに邪魔になる」といった場合は除去することになります。手術法は骨隆起の表面の粘膜を切開し、骨をラウンドバーや骨ノミなどで削除した後で縫合します。

一方、歯肉退縮は歯周病が進行することにより骨が溶けてなくなると、次第に歯肉も退縮します。癌以外にも歯磨きの力が強すぎて傷つけてしまったり、歯ぎしりや食いしばりがあると生じます。

骨隆起除去術のために歯肉退縮が生じることはないでしょう。歯周病の際に歯肉退縮が生じるのは骨がなくなるためで、歯のすぐ近くまで骨隆起があるなら歯肉退縮は生じません。歯磨きや食いしばりによる歯肉退縮は、歯の周囲の骨が薄い部分に生じやすいものですが、分厚い骨隆起があればその心配はありません。


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シェーグレン検査後、唇の麻痺があまり戻りません

【相談者】2018年3月20日 S

他の方も書かれている質問で恐縮です。シェグレン検査後、唇の麻痺があまり戻りません。しこりも残っています。検査後もう少しで一カ月となります。医師は日常生活に支障なしと言いますが、支障があります。また今後一生このままですかと尋ねたら、可能性はあると答えました。検査前にこのようになるという説明は一切ありませんでした。病気のこともあり、精神的に参っています。 今後、どのようにしたら早く治りますか?また医師に神経を切られたり、なにかおかしな施術をされた可能性はあるのでしょうか?もちろんそんなことを医師に聞いても答えないと思いますが、病院への対応も含めできることを教えてください。


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

ドライマウスの原因のひとつにシェーグレン症候群があります。この病気は自己免疫疾患の一種で、自分のリンパ球が唾液腺や涙腺などの腺組織の細胞を異物と見なして攻撃することによって生じ、唾液や涙が減少してドライマウスやドライアイを引き起こします。 シェーグレン症候群の検査のひとつに口唇生検があります。唇の粘膜下組織には「口唇腺」という小さな唾液腺が多数ありますが、口唇生検の際は唇の粘膜を切開し、内部の口唇腺を数個摘出して、自己免疫反応が生じているかどうかを調べます。 体の皮膚や粘膜には細かい神経が網目状に走行しており、皮膚や粘膜を切開するとその部分の神経は必ず断裂し、麻痺が生じます。これを避けることは不可能で、神経が切断されるとすぐには回復しません。周囲から神経が延びていつかは感覚が戻りますが、年単位の時間がかかると予想されます。 また、粘膜を切開することにより術後にしこりが生じますが、傷が治る際の正常な反応で数週間かけて徐々に治っていきます。以上のように、しこりも麻痺も口唇生検では避けられないものです。検査前の十分な説明が必要でしょう。


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骨隆起除去術後の歯肉退縮

【相談者】2018年3月13日 P

上の歯茎の外側に大きな骨隆起があり、見た目の問題から手術したいと思っています。近くの口腔外科2箇所で診て頂いたのですが、よく分からない点がありお聞きしたいです。1つ目の病院では、術後に歯茎の後退の可能性があるとのことでした。歯根に近い骨を削った場合は根が露出してしまう可能性があるとか。2つ目の病院でこれについて尋ねたところ、歯茎が後退しないような上のほうを切開をします、とのことでした。矛盾を感じているのは下記の点です。

最初の病院の先生が仰っているのは歯茎を切開するから云々ではなく、骨を削る過程で歯根が露出してしまうリスクのことのように受け取りましたが、2番目の先生が仰っているのは切開する場所、つまり開く場所のようです。専門的なことが分からないのですが、両先生の見解はそもそもの趣旨が違うような気がして、決めかねています。

歯茎の後退というと歯周病で歯茎が下がってしまうイメージがあるのですが、骨隆起の手術でそれが生じる可能性があるのはなぜなのでしょうか。きちんと理解した上で治療に望みたいと思いご相談させて頂きます。どうぞよろしくお願いいたします。


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

骨隆起は下顎小臼歯部の舌側や口蓋正中部に生じやすい骨の膨らみです。食いしばりや歯ぎしりによって歯に持続的な強い力が加わると、歯を守ろうと骨が増殖して生じます。上顎歯肉の外側(頬側)に骨隆起が生じたようですが、確かに骨隆起が生じやすい部分であるといえます。

骨隆起自体はそのまま放置しておいても問題はありませんが、「見た目が悪い」「歯が磨きにくい」「入れ歯を作るのに邪魔になる」といった場合は除去することになります。手術法は骨隆起の表面の粘膜を切開し、骨をラウンドバーや骨ノミなどで削除した後で縫合します。

一方、歯肉退縮は歯周病が進行することにより骨が溶けてなくなると、次第に歯肉も退縮します。癌以外にも歯磨きの力が強すぎて傷つけてしまったり、歯ぎしりや食いしばりがあると生じます。

骨隆起除去術のために歯肉退縮が生じることはないでしょう。歯周病の際に歯肉退縮が生じるのは骨がなくなるためで、歯のすぐ近くまで骨隆起があるなら歯肉退縮は生じません。歯磨きや食いしばりによる歯肉退縮は、歯の周囲の骨が薄い部分に生じやすいものですが、分厚い骨隆起があればその心配はありません。


【相談者】2018年3月15日 P

とても分かりやすいご説明ありがとうございました。最後に一つだけ伺ってもよろしいでしょうか。

骨隆起は上顎の歯茎に沿ってかなり大きく範囲も広いです。(口を閉じていても盛り上がりが分かる程です)親不知の抜歯で少し骨を削っただけでも痛みが強かったのを考えると、その量を削れば痛みもかなり大きくなるのかなと思っています。


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

親知らず抜歯後の痛みは、骨を削ったことにより生じたものではありません。抜歯後の痛みは骨削除以外にもいろいろな要因が関与しており、骨削除そのものは術後の痛みにそれほど影響しないと推察します。

ピエゾサージェリー は超音波を用いて骨を繊細に削ることができる方法です。ラウンドバーを用いてドリルで骨を削る通常の方法と比べ、痛みは軽減されそうですが、腫れが軽くなるとは限りません。また「格段にちがう」か否かについては、感じ方に個人差があるでしょう。


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顎骨嚢胞開窓術後の治りが心配です

【相談者】2018年2月20日 C

顎骨嚢胞開窓術で右下奥歯を二週間前に手術しまだ 右頬と顎の辺りが少し腫れがあり、開口悪く、口腔内は歯茎がはれその上にガーゼが溢れ出てきていて都度入れ込んで気持ち悪い状態でとにかく臭くて膿の味?血?かわかりませんが違和感でしっかり眠れずだいぶストレスになってきました。きちんとブラッシングや軽いうがい等で衛生面は気をつけているのですが‥

口腔外科の先生にこの状態はどの位具体的に続くのか?これで完治していくのか?また手術をしないといけないか?不安なので尋ねても、私としては分かりやすく、ある程度の期間とガーゼの交換時期

気持ちが悪いのは我慢しかないのか、現在の経過等説明して欲しいのですが忙しいのかわかりませんが「後少し」しか言ってくれません。先々不安でたまりません この二週間で二回ガーゼ交換してもらいましたが、状態説明は質問しましたがなくわかりません。そこで、先生のご意見をいただきたく質問させていただきました。宜しくお願いします。


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

顎骨嚢胞開窓術は嚢胞が大きく、下顎骨の中を走行する下歯槽神経に接している場合に選択される手術法です。嚢胞を全て摘出すると神経が傷つき麻痺が生じる可能性があるため、嚢胞を全摘することなく表面部分の嚢胞壁のみを切り取り、残った嚢胞壁を周囲の口腔粘膜と縫合し、骨に穴が開いた状態にします。

嚢胞は内部に液体が貯まり、その水圧により周囲の骨を溶かして大きくなるため、嚢胞に穴を開ければ内部に液体が貯まらず、圧が抜けて徐々に小さくなります。そして最終的には空洞がなくなり、正常な骨で埋まって治ります。

小さくなった嚢胞が骨の中に残存する場合はその時点で嚢胞摘出術が必要となりますが、既に嚢胞が小さくなっているため、神経が麻痺する可能性はないといえるでしょう。

開窓術により生じた空洞には、抗生物質が入った軟膏を塗ったガーゼの塊を詰めておきます。ガーゼの不足で外れたり一部が出てきた状態であれば、詰めるガーゼの量を増やしてもらいましょう。

また、細菌感染により化膿している場合は臭いが発生するため、感染していないかどうかを調べてもらい、必要であれば治療を受けましょう。ただし、化膿していなくても多少は傷の臭いが生じるものです。術後2週間ということですが、日が経てば徐々に臭いはなくなっていきます。詰めているガーゼにも浸出液や血液、食物などの臭いが付着して臭うでしょうが、頻発に交換してもらえばある程度は防ぐことができます。

ガーゼではなく、シリコンなどで空洞にふたをすれば臭いは軽減できます。別の材料が使えるかどうか相談されることをお勧めします。

空洞がなくなる時期は大きさによって異なりますが、一般的には数か月かかるとされていいます。一か月ほどで塞がる場合もあるので、当面は我慢して待っていただくしかありません。


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口内が常にしょっぱく、喉の奥から変な味がします

【相談者】2018年2月7日 T.M

よろしくお願いします。二年ほど前から口内が常にしょっぱく、最近ではさらに酷くなり酸味も加わり24時間気が狂いそうな程です。常に喉の奥から変な味がします。

耳鼻科でカメラでみてもらったり味覚検査等もしてもらい、プロマックを数ヶ月服用しましたが変化なし。酸味に関して逆流性の薬を服用しましたが関係ない様子。喉の奥〜舌が塩味と酸味でたまりません。

六年前から一型糖尿病、自己免疫疾患、癌を患っており薬は服用しておりますか薬害副作用ではないように感じます。ドライマウスかとジェル等も試しましたが効果なし。神経内科や耳鼻科、他の歯科ではほぼ相手にして貰えず日々辛い症状に耐え難い思いです。このような症状で検査やお薬での治療は可能でしょうか?よろしくお願い致します。


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

味覚の問題という点からは「味覚障害」、口やのどの違和感という点からは「口腔異常感症」と「咽喉頭異常感症」、これらの問題で気が狂いそうだという点からは「身体症状症」が疑われます。味覚障害に対しては味覚検査や亜鉛製剤であるプロマックの投与が一般的に行われますが、既に試したが改善がみられないということであれば、何か別の対応が必要となるでしょう。

味覚障害の原因としては薬の副作用、ドライマウス、唾液腺疾患などがあり、これらの問題について詳しく検討する必要があるでしょう。糖尿病も味覚障害を起こす場合があるので、糖尿病の改善とともに味覚障害もなくなるかもしれません。

味覚障害に対してメイラックス(一般名:ロフラゼプ酸エチル)という抗不安薬が効く場合があり、プロマックよりも治療成績がよいという報告もあります。また、漢方(中医学)では腎に異常があると塩辛く感じるとされ、肝に異常があると酸っぱく感じることがあるとされているため、漢方薬で腎や肝の異常を改善することにより味覚が正常化する可能性があります。その他にも抗うつ薬の内服により、味覚が改善する場合があります。


【相談者】2018年2月9日 T.M

お忙しい中、詳しくご説明頂きましてありがとうございます。色々な可能性をご提示して頂き、これから調べていこうと思います。今回はメールで失礼致しました。本当にありがとうございました。


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慢性疼痛と噛み合わせや顎関節症の関与

【相談者】2017年12月22日 M

現在、線維筋痛症を発症して約15年になります。以前より、慢性疼痛と噛み合わせや顎関節症の関与について様々な読み物を読んでおりましたが、樋口先生はそのような治療は行なってらっしゃいますでしょうか。もしくは、実際の事例などはございますでしょうか。

お忙しいところ、このようなメールで恐縮ですが、お時間が許す時にお返事いただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

線維筋痛症などの慢性疼痛を患うと、口腔内外にさまざまな二次的症状が現れる可能性があります。痛みを我慢して食いしばる癖がつくと、顎関節の痛みや雑音、咀嚼筋の痛みが生じやすくなりますが、これらはいずれも顎関節症の一症状で、延いては噛み合わせの異常につながることもあります。

また、これらの病気や症状は相互に関連している場合が多いため、併せて診察と治療を行う必要があります。当院にもこのような患者さんが時折来られますが、それぞれの問題に対して適宜治療を行っています。


【相談者】2017年12月27日 M

こんにちは。お忙しいところ、ご回答いただきありがとうございます。実際、私も噛み締めがひどいようで、夜はマウスピースをして寝るようにと他歯科で言われました。しかし、マウスピースをはめると、線維筋痛症からか足がむずむずしてしまい、眠れなくなることがしばしばあり、線維筋痛症の主治医から、調子を見て使うようにと言われました。また、昼間も気づくと奥歯を噛み締めていたり、前歯同士を噛み締めでしまっていたりで、癖になってしまっているような状態です。

近日中にクリニックへお伺いさせていただき、実際に診ていただければありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。この度は本当にありがとうございました。


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痛みの原因となる異常が見当たらない

【相談者】2017年12月1日 Y

一番奥の上の歯の神経はなく歯根もレントゲンでないとわかっていますが、根元を触るととても痛いです。痛み止めと抗生物質を飲むだけで治療法はないのでしょうか? 宜しくご指導お願いします。


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

一番奥の上の歯の歯根がないようですが、歯自体が既にないという意味でしょうか。それとも歯はあるが神経はないため、歯根には異常が見当たらないということでしょうか。

いずれにしても、痛みの原因となる異常が見当たらないにもかかわらず、痛みが続いている状態なのでしょう。このような痛みは「非定型歯痛」あるいは「口腔顔面痛」かもしれません。

これらは抜髄や抜歯後の神経障害の他、食いしばりや歯ぎしりによっても生じます。また、副鼻腔炎や骨髄炎、心理的・社会的な問題によるストレスが関与する身体症状症の可能性も考えられます。

どのような問題が痛みに関係しているのかについて、詳しく調べることをお勧めします。万一原因不明でも薬物療法やスプリント療法、心理療法などの対症療法が痛みの緩和に役立つ可能性があります。


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歯根嚢胞摘出術後のジクジクする痛み

【相談者】2017年9月21日  M

どうしても不安で ご相談させていただきます今年6月下旬頃 右上6番(昔神経を抜き銀歯)が浮く感じがしたので 掛かり付けの口腔外科へ。とても忙しい先生でレントゲンのみを撮り小さな嚢庖があるので 今後根官治療で行きますと 次回の治療まで三週間ほど待つことに。しかしその間に 大きい風邪を引き 必要以上にその歯も痛くなり 内科(個人クリニック)で抗生物質と鎮痛剤の点滴に毎日通い 予約までしのぎました。

風邪も落ち着き やっと予約の日を迎え 銀を外し短時間の根官治療 そしてまた二週間後の予約。気長にやるしかないと思いきや 治療から数日もしないうちに 七福神のように腫れと激痛 予約まで待てず直ぐに先生の元へ向かい総合病院の為 点滴を4〜5日。腫れが引いたかと思えばまた二週間の間に腫れ上がり点滴。

その間 当時は無かった歯茎の上の粘膜と頬の間にしこりが出来ましたが痛みはさほど無く 先生には伝えましたが特別なことは言われませんでした。処方箋でロキソニンや抗生物質も出して貰っていましたが このあたりでCTを撮ることに。嚢庖自体は小さいけれどあまり保たない歯かもしれないので 抜歯してそのまま嚢庖を取り除くことになりました。

そして 一昨日9/19(火)抜歯嚢庖摘出。嚢庖が小さかったので歯茎切開も無く縫うこともしませんでしたし 抜歯後痛みも腫れも楽に二日目を迎えたのですが、抜歯や嚢庖摘出の刺激からか しこりが気になって(少しジクジクする)一週間後の予約では不安になり 結局昨日先生の元へ。大丈夫だよ 二週間程度で吸収すると思いますと、安心して帰って来たつもりでしたが 三日目の今日もロキソニンが切れるとジクジクするし やっぱり不安です。


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

右上6番の根尖部に歯根嚢胞が生じ、そこに感染が加わって痛みや腫れが出てきたようですね。嚢胞付近の頬粘膜や歯槽粘膜にも炎症が拡がったのでしょう。炎症が続くとその部分に線維素が増殖して硬くなりますが、これがしこりの正体ではないかと推察します。その場合は時間の経過とともに線維素が徐々に吸収され、しこりはなくなっていきます。

ただし、しこりのある部分に骨片や歯の破折片などの異物が残存する場合は、しこりが消えずに残る可能性があります。また、元々しこりの部分に腫瘍など別の病気が存在していた場合は治らないこともあります。


【相談者】2017年9月22日  M

この度は 親切ご丁寧かつ分かりやすい返信をいただきまして ありがとうございます。凄く感動いたしました。あまり ネットの使い方が判らず 直接メールしてしまった次第で 返信いただけると思ってなかったものですから、樋口先生の仰る通りだと思います

文字で表現するのに困っていましたが まさに繊維のようなものをパチンコ玉大にしたようなものが 約一ヶ月ほど居据わっています。抜歯から6日間ほど経ちますが 昨日今日辺りがピークだったのか 右頬粘膜全体から中央にかけて 黙っていてもヒリヒリからビリビリな痛みになり 常温の飲料も辛い感じで、時折 患部も脈打つような痛みが走ったり。

現在は 勿論違和感はかなり有りますが 当時のこつっと言うよりも じんわりと引いて行ってような気がします。二日前頃まではこめかみがズキンズキンしたりしましが今は有りません。これは 回復方向と考えてよろしいのでしょうか?


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

術後の痛みは徐々に軽減してきているようですね。術後の炎症に伴う痛みは日が経てば消失していくと予想されるため、嚢胞以外の問題がない場合はそのまま治癒を待たれるとよいでしょう。


【相談者】2017年9月29日  M

ご返事ありがとうございます。数日前 抜歯後初めての消毒で歯科へ行きました。主治医からも 2〜3週間経過をみるよう言われました。傷口自体は順調で しこりの件も問題ないとのことで、まだ 時折ヒリヒリ感は有りますが 時間薬だと思うことにして、色々ご丁寧にありがとうございます。もしかしたら またご相談するか分かりませんが、宜しくお願いいたします。


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口の中に膿のような液体が出てくる

【相談者】2017年9月11日  

初めまして宜しくお願いします。去年右上奥2,3番目の歯を根管治療し奥2番目は歯の根を切る手術もしましたが良くならず(根の奥まで詰め物が入っていなかった)今年2月から精密根幹治療(マイクロスコープ・ラバーバム・MTAセメント)をしましたが、治療した歯茎辺りから膿のような液体(液体を出すと白っぽい色なので唾液ではないと思います。)が出てきています。

MRIを撮ったところ「右上上顎洞炎で第二大臼歯の後方〜硬口蓋の辺縁にかけて両側ですが右側優位に液体貯留があり歯根部の病変のようにも見えますが何らかの炎症が疑われます。右下顎骨体部にSTIRで高信号域が見られ骨髄炎等も否定はできません。」という結果でした。

あまりに口の中に膿のような液体が出てくるので気持ちが悪くなり総合病院の口腔外科に行きレントゲンを撮ったところ「根管治療はうまくできているし異常はない。」でした。

もしかしたら味覚障害でその症状があるのかもということでハリゾンシロップを服用しています。先日は3か月位前から微熱が続いていた怠いので内科を受診した先で紹介してもらった歯医者に行ったところ金属アレルギーだといわれました。いったいどうすれば良いのでしょうか?

・根管治療はうまくできているのか?それを調べることは出来るのか? ・根管治療の失敗だったとしたら一度歯の根を切る手術をしているがまた出来るのか? ・根管治療が成功だとしたら時間が経てば口の中に出てくる膿のような液体は出なくなるのか? ・MTAセメントでアレルギーになるのか? ・どんな病院に行けばいいのか?

数多くの質問で申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

治療した歯の歯肉から何らかの液体が出ているようですが、この液体は歯肉溝かフィステルから出てきていると推察します。

口の中に出てくる液体には唾液、歯肉溝浸出液、血液、リンパ液、炎症性浸出液、膿、皮脂があります。最初の2つは生理的なもので、残りは病的な状態から出てきます。

この中で歯肉を押して出てくる可能性が高いのは炎症性浸出液か血液、膿といったものです。これらの液体が出る理由として考えられるのは、何らかの細菌感染による炎症が持続している状態です。細菌感染の場所は根管内の可能性が高く、根尖部や歯根周囲の歯槽骨内に感染がある可能性もあります。

エックス線写真では根管治療に問題がないように見えるということは、根尖病変や明らかな破折はなく、やはり根管内に感染が残っている可能性が高いでしょう。

エックス線写真でうまく根管治療ができているように見えても、実は根管内に問題が残っているケースもあります。それだけ根管の走行は複雑で、最新の治療を行っても完全に感染源を取り除くことは難しいのです。

根管治療がうまくいっているかどうかを調べる方法はエックス線写真のみですが、CTを撮っていない場合はCTで隠れていた問題が見つかるかもしれません。あとは症状が治まるかどうか、経過をみていく以外に検査の方法はありません。

既に述べた通り根管の形態は複雑で、これが根管治療の難しい点です。特に根尖付近の治療が一番難しく、この部分に問題が残りやすいのです。症状が消失しない理由として根管壁の穿孔、マイクロクラック、歯根の外部吸収、セメント管剥離が生じている可能性も考えられるため、粘膜を切開して根面を露出させ、これらの問題に対応することで症状が消去する可能性はあります。

根管治療が成功しなかった場合、次の治療法として歯根端切除術があります。これは根尖の3mmを削り取り、切断面に露出した根管を形成して逆根管充填するという方法で、根管治療の一番難しい部分を取り除くことができ、さらに切断した根尖を封鎖することで根管内の問題が骨尖周囲に波及することを防止します。

ただし、歯根端切除術には歯根が短くなるという欠点があります。従って、歯根が短い歯にこの治療を行うと噛む力に耐えられなくなる恐れがあります。

根管治療が成功すれば、膿や炎症性浸出液は出てこなくなります。終了して日が経っているのであれば、現在出ている液体が今後出なくなることは期待できないでしょう。

一方、MTAセメントでアレルギーが生じるかどうかについては不明ですが、そのような例は珍しいといえるでしょう。

今後の治療については、再度の根管治療、歯痕端切除術、意図的再植術、トライセクション(抜根)を検討することになります。歯科保存学会や歯内療法学会の専門医に相談されることをお勧めします。

また、「気になる」ことが日常生活の障害となる側面もあるため、状況を改善するため薬物療法や心理療法を検討されてはいかがでしょうか。心療内科、精神科、カウンセリングルームで相談することができます。

昨年から治療を受けているのに問題が残っているという点から、そろそろ諦めて抜歯するというのが唯一の解決策かもしれません。


【相談者】2017年9月15日  

詳しい説明をありがとうございます。早速専門医に相談に行ってきます。最悪、抜歯も覚悟ができました。


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歯の表面を覆うペリクル

【相談者】2017年9月6日  K

先日、テレビで

■歯には薄い膜が全体を覆っていて歯を保護していて、この膜は歯磨きで取れてしまうが、十分な唾液があると再生されるだが、 寝ている間は唾液が出にくいので、膜の再生が起きにくく、虫歯になりやすい。だから、就寝1時間前にはしっかりと歯磨きをしておくとよい。

■痛みというのはその時の刺激で起きるものだが、 かなり緊張していると小さな痛みでも強く感じてしまう。 14時くらいになると体の調子が安定してくるので、歯医者に行くには良い時間帯である。

上記の二つの内容が放送されていましたが、本当なのでしょうか


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

歯の表面はペリクルという唾液由来のタンパク質で覆われています。ペリクルは酸や虫歯菌から歯を守る働きがあるため、テレビ番組でもそのように解説されていたのでしょう。

一方でペリクルは細菌が付着しやすいという面があり、歯みがきが必要になります。細菌の塊であるプラークは唾液の働きが弱くなる就寝中に増加するため、寝るまでにきれいに歯磨きしておくことが大変重要なのです。

また、痛みには日内変動があり、夕方から夜にかけて強くなる傾向があります。そのため昼過ぎに歯科を受診することは理に適っているといえるでしょう。


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舌先を切断し記憶力、思考力が低下しました

【相談者】2017年8月30日  N

舌先を切断したことによる記憶力、思考力の低下に悩んでおります。文章を読めば一行前のものを忘れ、会話にも困る日々です。さらに、重度の不眠や感覚異常もあります。何か良い治療法がございましたら、どうぞご教示下さい。


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

舌先を切断したことによりさまざまな症状が生じてお困りのようですが、回答する前に整理しておく必要が何点かあります。

まずは、完全に舌先がなくなってしまったのでしょうか。それとも深く傷ついてその後傷が治り、元の舌の形に戻ったのでしょうか。

舌先が広い範囲で喪失し、舌が変形している場合は発言に悪影響が生じて会話に困る「構音障害」に陥る場合があります。舌が元の形にも戻ったとしても、その部分の神経が傷つけば感覚や動きに異常が出現します。

治療を始めるに当たり、まずは現在の舌の状態を調べてもらう必要があります。舌の変形や感覚障害、運動障害の有無と程度を明らかにしたうえで、問題に応じて構音障害の治療方法を検討することになります。

舌がんで舌を大きく切除したような場合には再建手術が必要となりますが、舌先が切断された程度であれば再建手術をしても大幅な改善は期待できません。むしろ手術の影響で逆に症状が悪化する可能性もあります。

従って、構音障害に対してはリハビリを行うことにより、元の発言に近付けるよう努めることをお勧めします。構音障害のリハビリに詳しい歯科医師や言語療法士に相談されるとよいでしょう。

また、記憶力や思考力の低下については舌先の切断との関係性は認められていません。今回のような症状は珍しいものですが、脳の外傷や腫瘍、感染症、梗塞によっても生じます。その他内分泌疾患や精神疾患の可能性もあるため、一度詳しく調べる必要があります。

舌尖が気になって記憶力や思考力に悪影響が生じている場合は、「気にしないで生活できるようにすること」が解決法となり、認知行動療法などの心理療法で身に付けることが可能です。不眠や感覚異常についても同様です。まずは何らかの問題が潜んでいないかを調べるため、薬物療法や心理療法を受けられることをお勧めします。


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含歯性嚢胞の摘出手術後のリンパ節の腫れ

【相談者】2017年8月5日  M

今年2月に含歯性嚢胞の摘出手術を受けました。術後、担当医からもかなりひどいと言われるほどのはれと痛みがありました。術後半年経過でCTにより骨の形成確認をし、順調に快復し問題ないといわれましたが、まだ若干治療患部口腔内の腫れと痛みがのこっており違和感があるのと、リンパに腫れがあり顎部分も腫れがあります。微熱などはありません。

担当医からは術後の後遺症で、リンパの腫れは今回の治療とは無関係と説明されていますが、他にそのような要因が起こる病気やケガはありません。このまま放置しても大丈夫なのか心配ですし、このまま我慢するしかないのでしょうか。アドバイスをお願いします。


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

含歯性嚢胞は顎骨の内部にできる胞性歯嚢胞の一種で、嚢胞腔内部に歯冠が含まれることが特徴です。嚢胞の摘出後、順調に治る場合は嚢胞腔に骨が添加して顎骨に生じた空洞がなくなり完治します。術後半年が経過し、そのような状況が確認されたことは何よりですね。

さてリンパ節の腫れについてですが、術直後は相当な腫れと痛みが生じたようですね。同時にリンパ節も腫大しやすい時期ですが、通常は時間の経過とともにリンパ節の腫れがひき、元の正常な状態に戻るものです。

術後半年経ってもなおリンパ節が腫れているのは術後の治療によるものではなく、他に何らかの異常があると推察します。含歯性嚢胞はリンパ節の腫れの原因ではなさそうですね。

リンパ節が腫れる原因はさまざまですが、最も多いのは細菌感染による反応性のリンパ節炎です。口の中やのど、鼻、眼、顔面などに何らかの細菌感染があるのかもしれませんし、真菌やウイルス感染の可能性もあります。

それ以外ではリンパ上皮性嚢胞や亜急性壊死性リンパ節炎などがありますが、最も注意が必要なのは悪性リンパ腫やがんのリンパ節転移です。


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脳梗塞後で物をうまく噛めない

【相談者】2017年8月1日  A

7年前に脳梗塞を患い、口の中が引き攣って物をうまく噛むことができない状態が続いています。この症状を改善する方法はないのでしょうか?何か良い方法があれば教えてください。


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

脳梗塞により脳の血管が詰まると脳の一部が壊死し、その部分の脳細胞は死んでしまいます。一度死んだ細胞は再生しないため、この部分の脳の機能が失われてしまい、運度神経や感覚神経の麻痺が生じるのです。

さて、口の中がひきつって食べ物をうまく噛めないということですが、この症状も脳梗塞による神経麻痺として説明できます。食べ物を噛む口の動きを司る運動神経が麻痺すれば噛めなくなり、口の中の感覚を司る神経が麻痺すれば、食べ物が口の中でどのような状態になっているかを感じ取れなくなるため、やはりうまく噛めません。

一度壊死した脳細胞が再生することはないとお伝えしましたが、時間が経てば壊死した脳神経の周囲の脳細胞が神経を延ばし、失われた機能をある程度は補ってくれるようになります。このような脳の仕組みを利用するのがリハビリの主目的です。

物を噛むには歯や歯肉、顎骨、顎関節を使いますが、顎を動かしているのは咬筋や側頭筋といった咀嚼筋です。一方、口の中の食べ物の位置を保つのは舌や頬、口唇の働きで、これらを動かすのは舌筋や顔面表情筋です。 物を噛みにくいという症状を改善するには、まずは歯や顎関節、咀嚼筋、舌筋、顔面表情筋のそれぞれにどのような問題が生じているのかを把握する必要があります。歯や顎関節に異常があれば治療する必要があり、筋肉の問題であればその動きや感覚を改善していく必要があります。

機能が失われた筋肉に対しては、アイスマッサージや針治療、赤外線照射など刺激を与える治療法が適しています。


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左術後性上顎洞嚢胞の開放手術後の歯の痛み

【相談者】2017年7月18日  A

今月3日に左術後性上顎洞嚢胞の開放手術を内視鏡で受けました。12歳のときに蓄膿症の手術(左右)を受けており、これが原因とのことです。

20歳のときに歯痛(左奥歯付近上下)が起き、歯科を受診しても原因不明とのことでした(「術後性上顎洞嚢胞」を知ったのは、独学でここ数年のことです)。歯痛はほぼ毎年起きていたのですが、一時的なものだったため、最初の頃はバファリン、その後はロキソニン等を飲んで過ごしていました(効いていたかというと?ですが、我慢していればそのうち痛みが収まるので、そうゆうものだと思っていました)。ここ数年は耳鼻科で点滴をしてもらっていました(こちらも効いていたかというと?です )。今年も5月中旬に歯痛が起き、例年になく痛いので総合病院に行き、CT/MRIを撮り、手術となりました。

現在術後2週間で歯痛は無いのですが、モノを噛むと歯にひびく?ようなかんじ(上のみ)と、1週間毎の診察の際に、開放した嚢胞への交通路を通して嚢胞内の掃除をするのですが、歯痛が起きます(2〜3時間すると収まる)。主治医にはその都度痛いと言うのですが、それと今回の手術は関係ないと言われ、鼻のほうが落ち着いたら歯科でCTでも撮ってみようとのことでした。手術前には口腔外科も受診し、パノラマのレントゲンだけでしたが、今回の痛みは歯由来ではないと判断されているのですが。

主治医については、元々の主治医が手術前に辞めており、現在の主治 医は手術以降担当になったので、そもそも歯痛があって受診していることすらよく知らないようです。 個人的には、嚢胞が一時的な炎症等を起こし、それが歯の神経を圧迫し、結果歯痛となって現れていたのではないかと考えています。現在の嚢胞内の掃除をする際も、吸引機?の先が嚢胞内底を押すことによって、歯の神経を一時的に圧迫し、歯痛となっているのではないかと考えています。

セカンドオピニオンではないですが、何か気になるところがあれば教えて頂きたいです。 お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

術後性上顎洞嚢胞は、蓄膿症(副鼻腔炎)の術後10〜20年で上顎洞に生じることがある嚢胞です。この嚢胞に細菌が感染すると痛みや腫れが起こるため、まるで歯が痛んでいるように感じることがあります。

口腔外科では、歯の問題が痛みの原因ではないと判断されたようですね。痛みが嚢胞への感染によって生じた場合は、歯の治療は必要ないでしょう。

手術を受けた耳鼻咽喉科の見解では、手術はうまく完了し、痛みの原因となる問題は取り除けたようですね。それにもかかわらず歯痛が生じているため、歯科で現状を診てもらうようにと説明されたのでしょう。

耳鼻咽喉科の先生の指示通り、一度歯科の診察を受け、結果として歯に問題がない確定すれば、上顎洞の回復を待つことになります。その間の痛みが辛い場合は、痛みを軽減するため薬物療法や心理療法を受けることをお勧めします。


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骨形成線維腫の治療法

【相談者】2017年7月14日  Y

骨形成線維腫です。20代の頃、鼻の右側に生じ、右上の歯(犬歯の後ろの歯2本)が生えてきません。先月、鼻の付け根(左側)上顎に見つかりました。病院では様子をみることになりました。手術する場合、口腔外科が適しているとききました。

質問なんですが、口腔外科では骨形成線維腫(上顎)の手術はよく行われているのでしょうか?手術の方法を簡単でいいので教えてくれませんか?全身麻酔だと思いますので手術室などが完備された大学病院などが良いのでしょうか?骨形成線維腫と線維性骨腫は同じ病気でしょうか?


【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也

骨形成線維腫は骨の内部にできる良性腫瘍です。線維腫とは線維性結合組織が増殖したものですが、骨形成線維腫には線維成分に加えて骨組織が混在しています。

顎骨の骨形成線維腫に対しては、通常は入院して全身麻酔下で手術を行うことになるため、設備の整った大学病院や総合病院の口腔外科が適しています。

また、骨形成線維腫は骨内線維腫の内部に骨組織があり、その境界が明瞭なので一塊で摘出することが可能です。一方、線維性骨異形成症は骨の内部に線維組織が増殖するもので、骨組織と繊維組織が入り混じった状態です。そのため境界は不明瞭で、一塊として摘出することができません。因みにご質問中の「線維性骨腫」という病気は存在しません。


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歯が何本も抜けたり、歯が動揺して噛むと痛んだりします

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